今回はマジメです。徹頭徹尾ネタ無しです。ってか、留学コラムにネタを仕込む必要自体無いのですが。笑
フィリピンの学校訪問を始めたばかりの頃。とある学校に入ってビックリしました。留学生の半分以上が小学生だったのです。そこらじゅうガキンチョだらけ。
しばらくして訪問した別の学校。そこでは全員が小学生でした。その学校は小学生を専門に受け入れているとのことでした。
小学生が留学って、なんじゃそりゃ?
彼らはすべて韓国人だったのですが、実はこういう事情でした。
2012年のデータでいうと、日本の就職率って93%です。それに対して韓国、なんと56%だったそうです。約半分です。それだけ就職が厳しいから、大学在学中にフィリピンに留学して英語を身に付けて、他の大学生と差を付けようってことだったんです。
とーこーろーがー。それで効果が出るとみんなマネするじゃないですか。うちの子もフィリピンに留学させよう、って。みんな大学生の子供を留学させるようになって、結果として差が付かなくなった。
そこで、大学生より早い時点で留学させて差を付けよう。でも、高校の間は大学受験で大変だし、中学の間は高校受験で大変。小さいうちのほうが言葉を身につけるのも速いし、いっそうのこと小学生の間にフィリピンに留学させよう~!
それで今では小学生の間にフィリピンに留学させるのが韓国ではブームになってきてて、ついにフィリピンに小学生留学を専門に受け入れる学校まで登場するに至ったわけです。しかも何校も。
そうなると、また差が付かなくなりますよね。笑
今はさらに進んで、フィリピンの小学校への留学まで誕生しています。どういうことかというと、例えば韓国で3年生が終わって、4年生の1年間はフィリピンの小学校に通う。そして韓国に戻ると5年生になる、ってことです。
短期留学ではなく1年間の長期留学。しかもフィリピンの小学校でフィリピンの子供たちと一緒に。バッチリ英語を身に付けるってわけです。
しかしなぁ、どうなんだかなぁ…
短期留学って言っても数週間から数ヶ月です。小さな子供が親と離れてフィリピンで過ごす。そりゃ寂しいでしょうよ。
しかも朝から夕方までずっと勉強です。集中力なんて続くわけなくて、マンツーマン教室でお絵かきしてたりしてます。見ててかわいそうになってきます。
フィリピンの小学校に通う場合はもっとハードです。
4年生1年間をフィリピンの小学校に通い、5年生で韓国に戻るわけですが、フィリピンと韓国ではカリキュラムの内容が違います。戻った時に困らないようにするためには韓国の4年生の内容も勉強しておかないといけない。
それで、小学校の授業が終わった後は韓国人経営の英語学校にやってきて、韓国の4年生の内容を勉強するんです。すごいでしょ!
国内の経済が日本と比べると小さいので、そこまでしないと就活で勝てない。ハードな国だなぁ、と思います。
そういったハードなサバイバルを勝ち抜いてきたエリートが集まってるから、サムスンはパナソニックを超えたんだなぁ、と。
この子たちが大人になったとき、果たして僕ら日本はどうなってるんだろうか? 考えさせられるものがあります。
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